11月3日文化の日に「文化」について考察してみました。
Twitterで少しずつつぶやいたものに補足を加えてまとめておきます。
実に幅広い意味で使われる「文化」という言葉
11月3日文化の日。文化ってなんでしょうね。日常的に使う言葉ですけど「文化って何?」って改めて聞かれるとうまく答えられなかったりしませんか? まずはWikipediaから https://t.co/O94zSmaFmf
— 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 2
日本では二輪について「文化がない」とか「成熟していない」とか言われますが、その場合の「文化」ってなんだろう? 二輪文化を伝える会が文化を伝えるのにその文化がなんだかハッキリしなけりゃお話になりませんからね・・・。 — 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 3
Wikipediaの「文化」の項目の冒頭には、こうあります。 「総じていうと人間が社会の成員として獲得する振る舞いの複合された総体のことである。社会組織(年齢別グループ、地域社会、血縁組織などを含む)ごとに固有の文化があるとされ…」 — 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 3
さらに、文化の定義には、古典的・日常的な文化、人類学的文化、社会学的文化、考古学的文化、とあるそうです。 頭からケムリが出ますな・・・。 — 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 3
同じくWikipediaの冒頭から、 「…文化は、次の意味で使われることも多い。 ・ハイカルチャーのように洗練されたもの ・象徴的な思考や学習による信念やふるまいのパターン ・ある社会組織に共有されている価値観」 一般的にはこんな感じですかね。 — 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 3
学問的な文化も含まれてはきますが、「ある社会組織に共有されている価値観」というのが、二輪文化を伝える会で扱う「文化」に一番近いニュアンスなのかなと思います。 そして、ある社会組織というのが「日本のバイク乗りの集まり」ではなくて、「日本」全体で捉えていきたいと考えています。
ブームは作れても文化は作れない?
最近では、なでしこジャパンのキャプテン宮間さんの「女子サッカーをブームではなく文化にする」というコメントがありましたね。言葉の独り歩きに困惑してたようですが (^^; https://t.co/EIvc4wukSn — 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 3
ブームは作れても文化は作れない? 長い時間かけていろんな要素が積み重なってでき上がっていくものでしょうから、ただお金だけかけてもね。ブームは作れても文化はちょっとやそっとじゃ作れない。 — 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 3
最近良く聞く地方創生とか、地方の活性化とかにも同じものを感じるんですよね。 補助金助成金などでお金かけても単発で当たればまだマシで、消えてなくなるパターンが多いとか。 地元古来の良いもの(それも外部から見て)に目を向けるっていうのはやはり王道でしょう。
— 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 3
歴史・できごとを整理する意味
長い時間をかけて様々な要素が積み上がって、ってことで言えば、他所と単純に比較するのはあまり意味がないでしょうね。だって成り立ちが違うから。境遇が似ている場合は参考にはなると思うけど。
— 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 3
ヨーロッパの二輪文化・自動車文化は憧れるし、いろいろお手本にしたいけど、成り立ちが決定的に違うので日本独自の二輪文化という考え方が必要だと思う。 ヨーロッパと比べて全然違う、だからダメなんだってことでは決してない。
— 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 3
時代時代での若者たちの流行。古くはモボ・モガから太陽族とかみゆき族とか。流行の発信地も銀座〜新宿〜渋谷と移りコギャルにヤマンバ・・・。ひとつひとつは流行やブームと言われるけど、体系立てて整理されるとそれは文化になっていく→若者文化 https://t.co/D28ACxZWCO
— 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 3
つまりはこれまでの出来事(歴史)を体系立てて整理することで、関わる人たちがそれを理解し、他者へと次世代へと伝えていく。やがて直接関わりのない人たちにも、それが理解されるようになると、次第に文化として認知されていくんじゃないかな。
— 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 3
文化と歴史・・・Wikipedia「歴史」にはこう書かれています。 「記述・記録される、または複数残した何らかの経時的事象が分析・系列化されて初めて『歴史』は構築される」 https://t.co/KQfMlUkET4 そしてこんな言葉も「歴史は勝者によって書かれる」 — 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 3
文化と歴史・・・Wikipedia「歴史」にはこう書かれています。 「記述・記録される、または複数残した何らかの経時的事象が分析・系列化されて初めて『歴史』は構築される」 https://t.co/KQfMlUkET4 そしてこんな言葉も「歴史は勝者によって書かれる」 — 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 3
歴史は勝者によって書かれる〜敗者のストーリー
「歴史は勝者によって書かれる」 残された歴史の多くは勝者によって都合よく書き換えられている可能性があるということ。日本の場合は、100社以上あったメーカーが4メーカーへと淘汰されていったのですが、敗れ去った多くの者たちのストーリーが語られてこそ見えてくるものがあるのでは? — 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 3
ちょっとそれますけど、高校野球では甲子園で優勝するのはたったの1校。優勝校だけが脚光を浴びるのだったら果たしてどうだろう。敗れ去った4000校余りのストーリーが見えるから、人々は熱狂し勝敗に涙するんじゃないのかな。 — 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 3
日本のオートバイが世界中で認められているのは、戦後の焼け野原の中から、たくさんのオートバイメーカーがしのぎを削り、血の滲むような努力の末に、磨いた技術力とチャレンジ精神で海外に進出し、シェアを広めてきたメーカーさんによるもの。その恩恵は計り知れない。 — 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 3
だから何事もメーカー主導になるのは当たり前といえば当たり前かも。 でも、そこは営利企業。経済優先になるのも当たり前。 だからなんでもかんでもメーカー任せにしていたら、経済側に偏った、文化的側面の弱い、非常にバランスの悪い状態になってしまう。 今の日本はこんな状況では? — 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 3
経済と文化のバランスが大事
もちろん経済的に成り立たなければ、継続することさえできなくなり、文化も何もなくなってしまう。実際にメーカーさんも色々取り組んでいますしね。でもやっぱりメーカー任せじゃいけないと思う。 自国にオートバイの製造事業者がない国でも、文化として根付いている(ように見える)のは何でだろう。 — 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 3
経済産業省的取り組みや国土交通省的取り組みだけじゃなくて、文部科学省的取り組みをもっとやっていく必要があると思う。 文部科学省的活動はこれまで三ない運動に押されてたけど、それを押し返さないと。歴史とか教育とかスポーツとか。スポーツ庁もできたことだし頑張れモータースポーツ! — 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 3
経済寄りの発想だとどうしても、免許取ってください、バイク買ってください、乗ってください、ってなりがちですけど、乗る人だけだと本当に超少数派にしかなれない。見るだけでもただ好きなだけでもいいじゃない。バイクに乗らないけどバイクが好きな人。そういう人ならもっともっと増やせるはず。
— 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 3
「バイクには乗らないけどバイクが好き」という人(=味方)を増やしたい
野球が好きな人、サッカーが好きな人、ごく最近ならラグビーが好きな人。好きとは言わなくても関心がある人、結構いますよね。でもこの一年のうちにプレーした人ってどのくらいいますかね。やらないけど好きっていう人が大多数じゃないのかな? そういう人たちに支えられてる。 — 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 3
バイクに乗らないけどバイクが好き、という人を増やしたいですね。きっと乗る人より大多数であろうそういう人たちが力になってくれるはず。 そのためにモータースポーツの役割ってとても重要だと思う。老若男女が楽しめるし、子供達の憧れにもなるしね。
— 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 3
#文化の日 にちなんで、二輪文化を伝える会的「文化」話をつらつらとつぶやいてみました。お付き合いありがとうございました。 ということで、 「バイクに乗らなくてもバイクが好きな人を増やしたい!」 — 二輪文化を伝える会 (@2rin_tsutaeru) 2015, 11月 3
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「人間には二種類いる。オートバイに乗る奴と乗らない奴だ。」という横浜ケンタウロスのボスの言葉を借りて言わせていただくなら、
「人間には二種類いる。オートバイが好きな奴とそうでない奴だ。」