あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
今年は卯年ということで、「富士重工 ラビット」でご挨拶。
スカーフでもバイクに乗れた味代です
まづ、片岡義男・柏秀樹 編「CATALOG COLLECTION 日本のオートバイ」(双葉社)から
ラビット スーパーフロー S601 をごらん下さい!
空冷2サイクル 200cc 11馬力
ヘルメットは被らなくてもよかった時代です!
百万人の自家用車
つづきまして、小関和夫著「カタログでふりかえる 日本のスクーター」(三樹書房)より
1946年(昭和21年)から1968年(昭和43年)まで製造販売されたラビットスクーター。
この時代は、印刷技術の問題で写真よりもまだまだイラストが主流だったとのこと。
1946年の第一号車からS71型までの、ラビット10年の歴史を紹介したカタログ。
石原慎太郎隊長とラビットスクーターで敢行した南米冒険紀行
石原慎太郎「南米横断1万キロ チリーブラジル・スクーター旅行」(講談社)
昭和33年11月に日本を出発。石原慎太郎隊長(トラックで伴走)と大学生隊員たちがラビットでアンデスをはじめとした南米の悪路と町を走るキャラバンの冒険記。
現在でもなかなかの冒険だと思いますが、この時代のこのマシンで南米の1万キロはまさに波瀾万丈。逆に今では味わえないこともたくさんあったようです。
混沌とした時代に
戦後の日本の産業復興の足がかりにもなった二輪車産業。
自転車にエンジンを付けたいわゆる「原動機付自転車」と、軍用機を製作していた中島飛行機、三菱重工が敗戦後に作った「ラビットスクーター」と「シルバーピジョン」は、戦後の混沌期の二輪車産業の中心となりました。
新型ウイルスの蔓延、戦争やテロ、気候変動、少子高齢化など、さまざまな社会課題を抱える我らが日本と地球ですが、二輪車の持つ特性が、問題解決のキッカケになるのではないかと密かに期待する2023年です。
あらためて本年もよろしくお願い致します。