朝霧に包まれた信濃沓掛ーー現在の中軽井沢ーーから北軽井沢に向けての上り坂を、十八歳の少年が、リヤカーを曳いた自転車のペダルを踏み続けていた。リヤカーには、キャンバスで覆われた単車が積まれている。
大藪春彦「汚れた英雄」の冒頭シーン。
時は昭和32年10月、第2回浅間火山レース。
奇しくも今年、カレンダーの並びが一緒なんです。
晶夫の出場したウルトラライトウエイト(125cc)クラスは19日土曜日が決勝日。
何を企んでいるか・・・。
わっかりやすいですね。
19日土曜日の早朝に浅間に行ってみようかなぁって。
56年前の北野晶夫の亡霊にでも逢えるかな。
自転車にリヤカーは無理だけど。
- 私設「北野晶夫の世界」
- 浅間火山レース:MOTOTECA
- 日本バイク年表:1957年(昭和32年)– 二輪文化を伝える会
- 浅間火山レース – Good Old Days
- 全日本オートバイ耐久ロードレース – Wikipedia
- 浅間高原自動車テストコース – Wikipedia