月ごとにテーマを決めて掘り下げる

SNS全盛の時代。
やはり手早く発信できて、すぐに反応も帰ってくるSNSに、ついつい頼りがちになります。

しかし、そもそも、伝えるべき大事な歴史的できごとや人物の話を、いつでも見つけやすいようにして残しておくことを目的としているのがこの「二輪文化を伝える会」です。

SNSに頼りがちだけど…
SNSに頼りがちだけど…

SNSは瞬発力はありますが、これまでに発信された情報を探すのには一苦労します。
ですので、ウェブサイトに記録を残しておくことの意義をもう一度肝に命じて、あらためて取り組んでいきたいと思います。

月ごとのテーマを決めてみる

バラバラの内容を、単発的に発信するのは、まとまりがなく印象に残りにくいのではないか。

先日、愛知県の刈谷市美術館で開催されていた「トヨモーター展」を観に行ったのですが、刈谷に工場があったトヨモータースというメーカーにテーマを絞り、名古屋周辺のメーカーの紹介や当時のバイク事情でそのストーリーを色付けする、という形でまとめられていたので、初めてトヨモーターを知った人でも、とても理解しやすい展示内容だったと感じました。

これは、ほとんどの車両や資料を所有している名古屋郷土二輪館の冨成一也さん、そして公立の、それも美術館が開催する展覧会ということで、まさにエキスパートの力が結合したからによるものでしょう。

せっかくこのような刺激とヒントをいただいたので、二輪文化を伝える会としても、月ごとに(あるいはもうちょっと長いスパンで)テーマを決めて、それを中心にストーリーを追いかけてみようと考えています。

とりあえず今月9月のテーマは、そんな刈谷のこともあるので「地域・地方とオートバイの関わり」でやってみようと思います。


1959年6月3日ホンダのマン島TTレース初挑戦

マン島TT(ツーリスト・トロフィー)レース。

100年以上前から、毎年この時期(5月末〜6月)に開催され、今年もただいまレースウイーク真っ最中。
(今年、日本からは、TT-ZEROクラスにチーム無限とTeam未来が、スーパースポーツクラスには山中正之選手が出場しています)

このマン島TTレース。
現在では、危険な公道レースの代名詞のように認識されているかもしれませんが、かつては世界選手権ロードレースの一戦で、歴史と伝統のあるオートバイレースの最高峰という位置付けでした。

ですから、ホンダが世界進出のために選んだ舞台がマン島TTレースだったわけです。

そのホンダのマン島TTレース初挑戦の日が、1959年6月3日でした。

谷口尚己さんのアルバムより

谷口尚己選手が6位入賞(世界選手権で日本人初ポイント獲得)、鈴木義一選手7位、田中楨助選手8位、鈴木淳三選手11位、堂々チーム賞も獲得という結果を残し、Hondaの名が世界に広まることになりました。

2019年は初挑戦から60年

来年(2019年)はマン島初挑戦から60年の節目と年になります。

きっとホンダとマン島の間で、記念的行事があることと思います!(期待)

ちなみに、再来年(2020年)は、多田健蔵さんがマン島を走って(1930年)から90年。


別冊モーターサイクリスト 創刊8周年記念号と名古屋TTレース

資料の整理を兼ねながら、とりあえず古い雑誌や文献等の表紙と目次をご紹介してみようと思います。

順番にやっていくというより、調べ物をした周辺から順次といった感じです。
年代別やテーマごとにしていくのはある程度まとまってから。

こうでもしないと、いつまで経っても整理なんてできそうもないので。

1953年3月にあった「名古屋TTレース」

今回は、1953年(昭和28年)3月21日に開催日された名古屋TTレースについて調べ物をしていた流れから。

まずは、別冊モーターサイクリスト1986年12月。

別冊モーターサイクリスト1986年12月号
別冊モーターサイクリスト1986年12月号
別冊モーターサイクリスト1986年12月号 目次
別冊モーターサイクリスト1986年12月号 目次

何か調べたいことが特集された記事を探す場合は、やはり目次が見られると随分と助かるので、自分が古い雑誌の話題を扱う場合も、できるだけ目次はアップしていこうと思います。

この1986年12月号では、創刊8周年記念企画として、
(1) HONDA RC 物語 Part2 マン島三年目の勝利
(2) バイク戦国史 名古屋TTレースの前後
という見るからに要チェックな記事があります。

以前に目次を見たときにチェックしていたおいたので、名古屋TTレースの話題の時に、目を通す資料の一つとしてすぐに頭に浮かびました(まだ整理しきれてないので記憶だけが頼り…)。

特集2の名古屋TTレースの記事から。

SNSでは紹介した「名古屋TTレース」の写真です。
選手たちの格好、マシン、周りの風景から、当時の様子が伺えます。

スタート前に熱田神宮に参拝する選手たち
スタート前に熱田神宮に参拝する選手たち
個人優勝を果たした昌和の金子延幸選手
個人優勝を果たした昌和の金子延幸選手

 

炎上するマシンを呆然と見つめるポートリーライナーの石博申三選手
炎上するマシンを呆然と見つめるポートリーライナーの石博申三選手

もちろん、名古屋TTレースに関する文献はこれだけではないので、それについても改めて紹介してみたいと思います。

もうひとつの8周年記念企画「HONDA RC 物語」

調べ物は名古屋TTレースでしたが、そのほかの記事もパラパラと目を通しておくようにしています。
あくまでパラパラのつもりです。かなりの確率で読み込んでしまったりしますが…。

ホンダを駆りマン島TTレースを走るマイク・ヘイルウッドとルイジ・タベリ
ホンダを駆りマン島TTレースを走るマイク・ヘイルウッドとルイジ・タベリ

マン島を走るマイク・ヘイルウッド(#7)と先ごろ亡くなられたルイジ・タベリ(#5)。

この記事も読み始めたら、次から次へと分からないこと、気になることが出てきて大変なことに。

片付けや引っ越しの時に経験するアレと同じ感じですね。

ぐっと堪えていったん本を閉じておきましょう。

気になる8周年記念号No.1の11月号の内容

12月号が「創刊8周年記念号 No.2」でしたから、当然「No.1」もあるわけで、その内容も気になりますね。

そこでひと月前の、別冊モーターサイクリスト1986年11月号。

別冊モーターサイクリスト1986年11月号
別冊モーターサイクリスト1986年11月号
別冊モーターサイクリスト1986年11月号 目次
別冊モーターサイクリスト1986年11月号 目次

記念企画のひとつは当然「ホンダ RC物語 Part1」。
もうひとつは「バイク戦国史 中京編 名古屋バイク産業の背景」。
名古屋を中心にたくさんあったバイクメーカーの話。

名古屋TTレースは、「日本でもマン島TTレースのようなレースを」ということで、最終的に二輪車メーカーが数多く存在し、普及率も高かった中京地区での開催になったとのこと。

その名古屋TTレースの頃の隆盛と、その後の淘汰の時代。まさに戦国史。
好奇心をくすぐられますね。

が、しかし。この話題はまた別の機会に。

ちなみに8周年記念企画はNo.3もあります…。