1953年(昭和28年)7月 第1回富士登山レース開催
1953年(昭和28年)7月12日 第1回富士登山レース(正式名:富士登山軽オートバイ競争大会)開催。
富士登山レースは、1956年(昭和31年)の第4回まで毎年開催されました。
軽二輪・市販車によるタイムトライアル
表富士宮登山口から富士山2合目までを、軽二輪(4サイクル150cc、2サイクル90ccまで)の市販車で争われたこのレース。
優勝したのは名古屋の(株)藤田鉄工所のオートビットを駆る長岡勝選手でした。
- 第1回富士登山レースの様子 – 私設北野晶夫の世界
2サイクル90cc以下はスズキ・ダイヤモンドフリーが最上位
上位は4サイクル150ccクラス勢が独占。2サイクル90cc以下クラス、いわゆる「原付・バイクモーター」部門の最上位は総合57位のスズキ・ダイヤモンドフリー号に乗る山下林作選手でした。
- 2ストロークに賭ける男達「栄光への序章」 – スズキ
- 山下林作 – 人物伝
主催は富士宮市観光協会の観光客誘致レース
主催:富士宮市観光協会
後援:静岡県観光協会、毎日新聞社
協賛:富士宮市軽二輪自動車協会
というように、富士山の山開きを記念して開催された観光客誘致が目的のレースだったようです。
昭和31年まで4年間続きますが、だんだんメーカー間の性能競争・宣伝競争が激しくなり、本来の目的から遠くなったこともあって開催終了となります。
- 第1回富士登山レースの様子 – 私設北野晶夫の世界
出典・参考
- 富士登山レース – 私設北野晶夫の世界
- 【雑誌】モーターサイクリスト1953年10月号
- 1953-1954 富士登山レース – 日本モーターサイクルレースの夜明け
- 2ストロークに賭ける男達「栄光への序章」 – スズキ