今発売中の「風まかせ」No.54(クレタパブリッシング)。
巻頭のカラーページは、4メーカーの企業博物館特集になっています。
ホンダコレクションホール、ヤマハコミュニケーションプラザ、スズキ歴史館、カワサキワールド。(→博物館・資料館)
4メーカーの製品や技術のPRでもありますが、歴史がわかる数多くの展示物は、どのような歩みで現在があるのか、それを伝えてくれる貴重なものばかり。
いずれもぜひ一度訪れていただきたい施設です。
そして何より、二輪文化を伝える会が注目する記事は、「あの日の肖像画『多田健蔵』」。
サムライ多田健蔵
明治生まれの侍ライダーは、自転車レースでは鉄人と言われ、モーターサイクルに出会ってからは、昭和5年(1930年)にマン島TTレースに出場・完走を果たすという、世界に名を残した語り継がれるべき人なのです。
こうやって、多田健蔵さんのような人が、その実績や功績とともに取り上げられて、多くの人の目に触れ心に刻まれること。
それこそが、「人」が作ってきた文化という点において、とても意味があることだと思っています。
スズキレースOB忘年会
他にも、年末に開かれた「スズキレースOB忘年会」の記事もありました。
多田健蔵さんの挑戦から33年後にマン島TTレースで優勝した唯一の日本人ライダー伊藤光夫さん、モトクロス界にこの人ありと言われた城北ライダース久保和夫さん、マウンテンライダース小嶋松久さんのお姿も。
博物館・資料館のページはなんとか立ち上がったので、今度は文献・資料のページを作りたいと思っている2016年の初頭です。