わずか2年で幕を閉じた「むつ湾インターナショナルスピードウェイ」でのレースについて、情報をいただいたので。
1972年8月19日・20日に開催されたそのレースは、MCFAJ主催の賞金レースだったとのこと。
メーカーの契約ライダーも、ワークス体制ではなくてクラブマンとしての出場だったようです。
(以下、モーターサイクリスト誌およびオートバイ誌の 72年10月号より抜粋)
・賞金レースでした。スターティングマネー各2万円支給
・賞金レース実現には根本健さんらが尽力※GPライダー本橋選手(当時31歳)は、雨で水たまりも多い最悪のコンディションの中、35周のレース(H1)で、なんと6周目に全員ラップ!!!だそうです!
※総合リザルトには登場しませんが出走していたライダー
8 金谷秀夫→リタイヤ(マシントラブル/転倒)
7 和田正宏 カワサキH2R (雨で不発に終わる)
3 安良岡 健 カワサキH2R (雨で不発に終わる)
(5) 杉本 泉 スズキTR500
9 太田耕治 ホンダCB750
第1回むつ湾オートバイグランプリ(1972.8/19-20)
於:むつ湾インターナショナルサーキット(右回り4.5km)
主催:MCFAJ
天候:雨【むつ湾オートバイグランプリ/2ヒート制/総合順位】(35周+35周)
1位 2 本橋明泰 ワールドワイドMC ヤマハ TR3 賞金30万円
2位 12 河崎裕之 プレイメイトレーシング ヤマハ TR3 賞金10万円
3位 (10) 輝井 嶂 ワールドワイドMC ヤマハ TR3 マカオ派遣 (賞金 ×万円)
4位 (41) 真田哲道 チーム永楽 ヤマハ TR3
5位 25 浅見貞男 ワールドワイドMC ヤマハ TR3 賞金 2万円
6位 6 三室恵義 ヤマハ TR3 賞金 2万円
7位 14 阿部孝夫 マウンテンライダース スズキTR500 賞金 2万円
8位 ( ) 武部 衛
9位 ( ) 山田 実 多摩ライダース
10位 ( ) 川田 清 小田原キャッスルR ヤマハ TR3
11位 22 根本 健 フライングドルフィン ヤマハ TR3 賞金 2万円
( )はアマチュア【セミエキスパート/ジュニア/ノービス250・350・500クラス】
1位 真田哲道 チーム永楽 ヤマハ TR3 (J350)
2位 杉本 泉 オートルーキーRC スズキTR500(SE500)
3位 輝井 嶂 ワールドワイドMC ヤマハ TR3 (SE350)
4位 川田 清 小田原キャッスルR ヤマハ TR3
5位 浅井隆義 次郎長ライダース ヤマハ TD3 (N250)
6位 佐藤順造 オートルーキーRC ヤマハ TD3 (N250)
7位 荒木 博 ジュニアスポーツライダース ヤマハ TD3 (N250)
8位 米山一広
9位 山田 実 多摩ライダース ヤマハ TD3 (N250)
10位 荘 利光 チーム北野 ヤマハ TR3 (N350)
11位 本橋三津男 ワールドブラザーズ ヤマハ
12位 永井 宏
13位 細田 武
14位 山崎達衛
15位 平井 隆
16位 北島義信 ワールドブラザーズ ヤマハ TR3 (N350)
17位 久田友昭
18位 佐藤 真 カワサキコックローチ ヤマハ
19位 柴田 泉
20位 鈴木秀和
(抜粋)【セミエキスパート/ジュニア/ノービス90・125クラス】
1位 河合充男 チーム永楽 ヤマハ
2位 木村正人 マックウェスタン ヤマハ(N125)
3位 五味渕安彦 チームフェニックス ヤマハ (N90)
4位 本橋三津男 ワールドブラザーズ ヤマハ (N90)
5位 町田一男 ヤマハ
6位 麻生節夫 ヤマハ
7位 渡辺勝政 ヤマハ
8位 飯塚良二 カワサキGA90
9位 坂西信芳 チーム永楽 ヤマハ(J90)
10位 小松泰雄 ヤマハ
11位 岡本元彦 練馬レーシング ホンダ (J125)
12位 土門盛二 アラオカレーシング カワサキGA90
ライダーのお名前もチーム名もなかなか興味深いです。
文中、「なんと6周目に全員ラップ…」とありますが、さすがにこれはありえなそうです。
マカオ招待を獲得した輝井さんのお話&資料によると、H1では3位の輝井さんが33周目あたりでラップされ1周遅れ、2位の河崎裕之さんは同一周回になってます。(右写真は輝井さんからいただきました)
ところで第2回は・・・きっと無かったんでしょうね。
1975年当時の航空写真(国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」)のスクリーンショット。
現在の様子。
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9月29日のMCFAJロードレース(筑波:→タイムスケジュールとエントリーリスト)で、このむつ湾でのレースを走ったライダーの方が出られるようですから、ちょっとお話を伺いに筑波サーキットまで行ってきます!