日本のオートバイの歴史
二輪車メーカーの興亡の記録
日本のオートバイの歴史
二輪車メーカーの興亡の記録
オートバイによる世界制覇への道程。技術進化の解説と日本のオートバイ産業の盛衰を考察。
まさに日本のオートバイの開祖から知っている著者により、内燃機関など技術情報を交えて、日本のオートバイ産業の盛衰や著者と親交のあった人たちについて書かれています。巻末に200社以上に及ぶメーカー一覧表あり。
目次
第1章 オートバイ技術の内容
- オートバイと日本
- オートバイと飛行機
- もたついた飛行機の発達
- ライト兄弟の飛行成功
- 第一次世界大戦とガソリン・エンジン
- ガソリン・エンジン改善の主役
- 先端技術とその転用
第2章 後進・日本のオートバイ産業
- 明治維新後もオートバイは全くの後手
- オートバイ出現当時の日本の状況
第3章 ガソリン・エンジンの誕生
- 始祖ダイムラーとその業績
- デー式2サイクルの誕生
第4章 黎明期の日本のオートバイ界
- 日露戦争後に初見参
- 乗りこなすことの大先覚
- 明治末から大正末期の日本のオートバイ事情
- 輸入オートバイの概観とその技術
- 輸入オートバイの操作の仕掛けおよび車体
- 輸入依存から国産化ヘ・大先覚島津楢蔵氏の足跡
- 世界政情の不安と国産化の推進
- 戦前の専門工場一陸王、メグロ等
第5章 敗戦とそのあとに来たもの
- 敗戦後の衝撃は深刻
- 敗戦ボケから立ち上がるきっかけ
- オートバイ工業の復活
- 発足はしたがまことに多難
- 昭和20年代後半の大活況
- 昭和20年代後半の機種大観
- さまざまな変わり型
第6章 日本のスクーター工業の盛衰
- 戦後のニューフェイス ー スクーター
- 富士重工業の「ラビット」号
- 三菱と「シルバー・ピジョン」
- 「ゲール・ペット」の丸正
- ポップスクーターの平野製作所
- 三光工業のジェット号スクーター
- ホンダの異色スクーター
- ヤマハもスクーター生産に参加
- 日本のスクーター工業史総括
第7童 オートバイ大流行の先駆・バイクモーター
- バイクモーターの大流行とその背景
- バイクモーターの技術的詳細
- バイクモーターの活況、熾烈な商戦
- バイクモーター衰退の理由
- バイクモーターからモペットヘ
- 本格的オートバイの発展
第8章 本格的オートバイ時代到来
- 本格的オートバイの戦後史
- 模索時代の傾向
- 重量感重視時代のオートバイの性能
- 戦国大名のような顔ぶれ
- 草レースから本格的レースへ
第9章 戦後派の大進出と制覇
- 戦前派の戦後における活動と凋落
- 戦後派の大進出
- 本田技研工業の発展史
- トーハツの進出
- 中京地方の雄、トヨモータース工業
- 新明和興業(ポインター)
- 昌和製作所
第10章 優勝劣敗強まる
- 世界制覇の担い手たち
- 本格的なオートバイレースの開始
- ホンダの大躍進とその影響
- ー葉落ちて天下の秋
- 没落の後日物語
第11章 日本のオートバイの世界制覇
- 制覇は全くの予想外
- 大躍進のきっかけ
- 世界制覇の要因
- オートバイ技術の展望
第12章 オートバイの技術面概観
- オートバイの技術的経過
- 戦前品および戦争直後品の性能
- 性能向上の手口
- オートバイの性能試験装置の進歩
- 補遺
日本の二輪車メーカー一覧表
出版社サイト
- 日本のオートバイの歴史 - 三樹書房