このバイクの正体は?メーカーは!?

ホームページから一通のお問い合わせをいただきました。

「地元のオートバイ屋さんにあった古いバイクなのですが、メーカーも車種もよくわかりません。
タンクには富士山と弓矢の矢、FUJIYA MINORとあります。
どんなバイクかおわかりですか?」

はじめのお問い合わせは、ホームページのメールフォームからだったので、写真の添付ができません。

なので「FUJIYA MINOR」「富士山 矢 エンブレム」をヒントにちょっと検索してみましたが、これといってバイクに関連する情報にあたりません。

「マイナー号」「富士」と言えば、富士重工のラビットが思い浮かびます。
が、スクーターですからタンクのエンブレムはないですし・・・。

エンブレムの画像を求めて画像検索をしてみると、
「富士オートバイ」が見つかりますが、ちょっと違いそうです。「マイナー」という車種も無さそうです。
「日米富士自転車」のエンブレムがそれっぽいですが、自転車のものですし。

手元の資料を見ても、「富士」「マイナー」ではピンとくるものがありません。

「富士山と矢」「fujiya」なので「富士矢」なのかと予測して検索すると、ペンチやニッパ等の老舗工具メーカー「フジ矢」さんにあたりますが、かつてバイクを造っていた様子はなさそうです。

「不二家」はペコちゃんがズラリですし、「不二矢」でも有力情報にヒットしてきません。

組み合わせを変えて調べていくと・・・。

来ました!

不二矢 マイナー

なんのことはない。Wikipediaに当たりました。
それも「オートバイ製造業者一覧」。

富士工業(ホワイトイーグル号、シルバースター号)
不二商会(OMC号)
不二発動機工業(ニューヴァージン号)
不二矢自動車(不二矢マイナー号)
藤田鉄工所/オートビット自動車工業(オートビット号)

「不二矢自動車(不二矢マイナー号)」。
まずこれで決まりでしょう!

ただ、あらためて手元の資料を見ても、ネットで検索しても、詳しいことは何ひとつわかりません。
写真はおろか、「不二矢自動車(不二矢製作所とも)」と「マイナー号」の2語以外の情報がまったく見つかりません。


その後すぐに写真を送っていただきました。

これです。

fujiya-minor_1

いい具合に錆びてます!

エンブレムはなんとか判別できる状態を保っています。

fujiya MINOR
FUJIYA MINOR。富士山と矢のマーク

fujiya-minor_3

シャフトドライブ
シャフトドライブ
fujiya-minor_7
運輸省の型式認定番号標

fujiya-minor_6fujiya-minor_8

普段は「車両そのもの」の話題はあまり扱わないのですが、とても情報が少なく妙に気になったので。

このメーカーはどこにあったのか?
いつごろ存在し、どんな会社だったのか?
富士山のエンブレムだけれど、静岡県のメーカーなのか、単なる「不二矢」に当てただけなのか?
そもそも「不二矢」の名の由来は?
創業者(たぶん開発者でもある?)のお名前から?
このマイナー号、排気量どのくらいなのだろう?
形からして昭和30年前後の製造と思われるが・・・?
他に造った車種はあるのか?
なんでまた「マイナー」なんて名前を付けたのか??

湧き出る疑問といろいろな妄想をふくらませております(笑)。

どんな些細なことでもいいので、もし何か情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらぜひ教えて下さい!

お問い合わせフォームfacebookページTwitter 、どこからでもOKです。
よろしくお願いします!!


11月28日の二輪文化ラジオは山中選手と「マン島TTレース」について

どうも、こんバイク!(福山雅治風で)

11月28日(金)の二輪文化ラジオのテーマは「マン島TTレース」に決まりました!

IMG_2306_sそして今回は、再来年のマン島TTレース参戦を前提に、来年8月のマンクス・グランプリに出場を予定している、全日本ロードレースライダー山中正之選手と一緒にやります。

レーシングチームハニービーの先輩ライダーも応援に来る?ようです。

二輪文化ラジオって何?という方はこちらへ

100年以上の歴史を持つマン島TTレース。
かつて、ホンダをはじめ、日本のメーカーが世界へ進出するのに、マン島で活躍することは大きな意味を持っていました。
世界選手権からはずれ、その当時とは参戦の意味合いも変わって来てはいますが、なによりオートバイレースを愛する人達の情熱で成り立っているこのレース。
その魅力とは?歴史は?
もちろん山中選手には、TTレースへのチャレンジについても聞いてみたいと思います。

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11月28日(金)よる9時から
(約1時間)です。
Ustreamチャンネルは、
Ustream high-tide radiohttp://www.ustream.tv/channel/high-tidetv
↑をクリックしてご覧ください。
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いつも喋ることばっかりで余裕がなくなってしまうのですが、今回こそはTwitterやFBで、「今やってます!見て!」とアピールして、オンラインでやりとりしながら放送することを目指したいと思います。

また、二輪文化ラジオは、直接、会場で見る(場合によっては喋る)ことができます。
よろしければ遊びに来てください!
イベントの告知なども大歓迎です。

【会場】
ライブハウス「CROSS ROAD 39」(埼玉県川口市青木5-18-30)
参加費:ワンドリンク 1,000円(追加500円)

ではみなさん、バイバイク!(福山雅治っぽく)

thumbnail_sこれまでの二輪文化ラジオはこちらのページから。

 


浅間高原レースの覇者、伝説のライダー「伊藤史朗の幻」

IMG_2282_s昭和30年の第1回浅間高原レース。

ライトウエイト(250cc)クラスの優勝は、大方の予想に反して、若冠16歳の少年、ライラックを駆る伊藤史朗選手でした。

その後、ヤマハと契約して世界GPも走り、1963年にはヤマハにGP初勝利をもたらした彼ですが、拳銃不法所持で訴追されやがて失踪・・・。

小林信也著「伊藤史朗の幻」(CBS・ソニー出版)を読みました。

現役ライダー時代の話というよりは、失踪に至るまでの経緯やその後のアメリカでの生活について、後に伊藤史朗さん本人の口から語られた内容になっています。

小説「汚れた英雄」は、ご本人も登場するとはいえ、かなりの部分で伊藤史朗さんをモデルに書かれていると感じました。

最愛の母との別れ、ワルかった少年時代、レースで活躍し派手で豪快な生活、それでいて繊細でちょっと影があって・・・。

第2回の浅間火山レースに出るために、他社のライダーの走りをこっそり見て研究している様は、北野晶夫のそれと完全にダブります。

映画でのワンシーン、部屋中をバラでいっぱいにするあのシーン、実は伊藤史朗さんは自分でホテルの部屋までバラの花を運んで実際にやったのだそうです。

でも。
総じて漂う儚さ。

この本のラストも、含みをもたせているとはいえ、それが実現しなかったであろう儚さが胸を締め付けます。

なかなか手に入らない本だとは思いますが、是非読んでいただきたい一冊です。