二輪文化を伝える会について

「二輪文化を伝える会」は、ホームページやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)などを活用し、それらと連動したイベント等を通じて、多くの方々に二輪の素晴らしさ、オートバイやレースの歴史などを、世代・地域・業種などの垣根を越え、分野を問わず伝え広めていく活動を行ってます。

NPO法人 The Good Times  との繋がりをきっかけに、2012年6月より活動を開始しました。

2023年7月、横浜市より認証を受け「特定非営利活動法人 二輪文化を伝える会」として法人化。( 法人概要

活動履歴

日本の二輪文化・バイク文化には誇るべき点はたくさんあるはず

日本には、世界の4大メーカーが存在し、全世界における日本メーカーのシェアは約40%。モーターサイクルスポーツの世界でも、長年にわたりチャンピオンマ シンとして君臨し、数多くの世界チャンピオンライダーも輩出してきました。

そう、世界の誰もが認めるオートバイ王国なのです。ところが実際に国内を見てみると、どうもオートバイ王国というにはほど遠いのが現状です。

そこで、ただ単に欧米と比べるのではなく、まず日本の二輪文化の誇るべき点は何なのか?ということに焦点を当て、オートバイに情熱を燃やした方々や歴史的なできごとをもう一度整理して焦点を当ててみようと思いたちました。するとどうでしょう。ちょっとバイクには詳しいつもりでしたが、あまりに知らないことばかりに驚かされます。

 

「三ない運動」により失われた時間を取り戻そう

その背景には様々な事情があるとは言え、かつて教育界が推し進めた「三ない運動 (バイクを運転させない、買わせない、免許を取らせない)」により、もっとも乗り物に興味を示す年代の少年少女たちを、バイク(車も)から遠ざけてしまうことになりました。

悲しいかなその効果は十分すぎるほど十分で、オートバイをはじめとする乗り物に「夢とロマン」を感じた経験のない人たち・世代が増えてしまいました。 この約三十年の間に失われてしまったものを取り戻すためには、「夢とロマン」の詰まった二輪車の魅力について、やはり三十年くらいの年月をかけるつもりで、語り伝え続けることが必要だと感じています。

郷土史や民族史を学ぶのと同じように

懐かしい話題が多くなりますが、懐古主義というわけではありません。多くの国や民族が、子ども世代に郷土史や民族史を学ばせるのと同じように、日本に生まれ、オートバイに興味を持った人には、世界に誇る日本のオートバイについて、その歴史を知ってもらい、バイクを愛するものとしてのアイデンティティを確立し、それを誇りに感じながら充実したバイクライフを送っていただきたい。

今後三十年かかっても、そんな誇り高いバイクライフのための道しるべとなることが「二輪文化を伝える会」の本分でもあります。

まずは私たちが知ることから、そしてそれを伝えていく

日本のオートバイが世界を席巻するようになったのは、オートバイに情熱を注ぎ、発展や普及に尽力された方々がたくさんいるからにほかなりません。
そんな方々にいろいろなエピソードや苦労話を語っていただくこと、そしてそれを今現在オートバイに興味を持っている私たちが知ること・感じること、さらにそれを次世代や異業種、異地域の人たちに伝えることができたら、日本の二輪文化はもっと発展成熟し、世界に誇れる文化に進化していくことでしょう。

より深く心に残せるように、諸先輩方にできるだけ直接お話を聞けるトークイベントなどの機会を作りたいと思っています。

現代の情報ツール・インターネットを活用して

今はインターネット時代。ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)などのサービスも普及し、日本のみならず世界中の人たちと簡単に繋がることができる時代です。

これらのサービスをうまく活用し、活動主旨に基づいて多くの方たちに日本の二輪文化に関する情報を届けることができれば、その進化発展に少なからず影響を及ぼすことができるかもしれません。

ただし、失った三十年を取り戻すには、やはり三世代三十年はかかるとは思いますが・・・。

「バイクに乗らなくてもバイクが好き」という人を増やしたい

これは二輪文化を伝える会のスローガンでもあります。
バイクに乗っている人はいったい日本の人口の何%でしょう? また、若い時には乗っていた、もっと若かったら乗りたかった、という年配者や、身体的理由や経済的理由、仕事や家庭の都合など様々な理由で乗りたくても乗れない人もいます。バイクで怪我をして乗れなくなってしまった人も多く見てきました。

野球やサッカーが好きな人でも、実際にプレーをしている人ばかりではありませんよね。
今バイクに乗っていない人でもバイクを好きであってくれれば、バイクの味方であってくれれば、バイクを取り巻く環境は確実に良くなるはず。

「アイツはバイクを降りたからもう仲間じゃねえ…」そんなのは遥か昔のフィクションです。

まずはTwitterでフォロー、Facebookで「いいね!」から

Twitter で二輪文化を伝える会のアカウントをフォローしてください。
二輪文化を伝える会のFacebookページ の「いいね!」を押してください。
そんな緩い繋がりからスタートです。

そして、リツイートしたり、シェアしたりして、あなたのフォロワー・友だちにも伝わるようにしてください。
バイクに乗らない人にも「バイクっていいね!」と思ってもらえるようにしていきましょう。

興味を持った方はすでに会員です

ひとりでも多くの方々に日本のオートバイとその歴史について知っていただきたいという思いで運営しておりますので、興味を持っていただいたあなたは既に「会員」と言っても良いと思います。

そして前項でも書いたように、あなたが興味を持ったこと・わかったこと・心を動かされたことを、どんな表現方法でも良いので他の誰かに伝えて下さい。また、伝えておくべき話を知っている方がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介下さい。写真や文献などもとても重要な資料となりますので、ご連絡いただけると助かります。
私たちが全力で伝えていくための活動をいたします。


第2期の活動と基本方針

2012年から活動をスタートさせ、2022年には11年目、30年計画の2期目の10年に入りました。

この第2期は、これまでの活動をさらに発展させるために、より幅広く、より体系的に、二輪の歴史と文化の記憶・記録を残し伝えていくことに取り組んでまいります。

活動の主軸になるのは、二輪の歴史・文化について調査・研究すること、それを主にインターネットを通じて広く一般に認知させていくこと、そのための貴重な資料を収集し、デジタル化・データベース化して保存することです。

そのために、これまで以上に多くの方々のご協力を仰ぐことになるので、ここにあらためて二輪文化を伝える会の基本方針を示しておきます。

日本の二輪の歴史文化の調査考察し、それを普及することが目的である

企業や産業としての文化だけでなく、本来の人の営みとしての「文化」を探求し、それを広く一般に認知してもらう。

広く一般に伝える、後世に伝えることを目的としてデジタル化する

インターネットの活用、資料の保存管理、保管コストの問題から、デジタル化を進めていく。

メーカーではやれないこと、やらないことをやる

企業の論理とは離れた、作り手や売り手ではない、利用者・愛好者が主体の視点での活動。

各専門分野の方々との連携

各方面で深く調査普及活動をされている方々と連携をとり、ネットワークを構築して、活動内容の幅と深みを増やしていく。

世代を超えて調査研究の手助けになるように

先達の調査資料に助けられているのと同じように、今後の調査研究を進める人のためにも、資料の整理や出典はきちんと明記、権利関係も慎重に扱う。

1989年までの情報を中心に

1989年(平成)以降は情報も多く、資料も現存している場合が多い。古い情報は日々刻々失われていくので、特に1980年以前を優先して扱う。

 

デジタルミュージアム構想

10年以上にわたる活動から、その目的を追求していくうちに、この会の活動はまさに博物館の役割と重なることに気づきました。

国際博物館会議(ICOM)によれば、

博物館とは、社会とその発展に貢献するため、有形、無形の人類の遺産とその環境を、研究、教育、楽しみを目的として収集、保存,調査研究、普及、展示をおこなう公衆に開かれた非営利の常設機関である。

ICOM日本委員会

と定義されています。

つまり、先に書いたように、「日本の二輪文化」の発展のため、その調査研究、収集保存、普及展示を、主にデジタル技術を用いて行う施設・組織として、「デジタルミュージアム」構想を掲げ、第2期の活動を開始しました。

定義にあるように博物館は非営利の常設機関とあるので、特定非営利活動法人(NPO法人)の設立の準備も進めています。

参考

法人概要

法人名 特定非営利活動法人 二輪文化を伝える会
理事長 松島 裕
理事 村島 邦彦
早川 浩人
監事 石塚 清
事務所 神奈川県横浜市保土ケ谷区法泉2-17-16-508 松島企画 内
お問い合わせ メールフォームにて(担当:松島)
相談役 古谷錬太郎(元川崎重工技監、NPO法人The Good Times  相談役)
名誉顧問 山本 隆(元カワサキファクトリーライダー、MFJ殿堂ライダー 故人)

ご協力

数々の貴重な写真や映像、資料等のご協力をいただいた皆様です。
ありがとうございます!

その他たくさんの皆様より資料・情報をお寄せいただいております。

※二輪文化を伝える会では、歴史上の出来事や人物についてがわかる資料(文献や写真など)を探しています。
もし古い雑誌や本、写真、文書などがございましたらお知らせ下さい。