時代考証しながらストーリーを楽しみたい

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IMG_0570以前、久米宏さんのラジオ番組で紹介されていて、非常に面白そうだったので手に入れました。

「秘伝! NHK時代考証資料 考証要集」(大森洋平:文春文庫)

著者は、NHKドラマ番組部シニアディレクターで考証業務を担当している大森洋平さん。

この本、文春文庫の本ですが、読み物ではなく辞典のようなもの。

たとえば・・・

一石二鳥(いっせきにちょう)
・・・この言葉は明治以降の用例のみ、大正に至ってようやく定着した。英語の「kill two birds with one stone」を明治時代に翻訳したものと思われる。・・・よって時代劇では使わないほうが安全・・・

「医食同源」とか「生き様」などの言葉だけでなく、物、所作などについても書かれてます。

この本の大序から

「歴史とは何か?」
フランスの文豪アレクサンドル・デュマは「それは一本の釘である。私はそこに、私の小説を引っ掛けるのだ」と答えました。・・・
「時代考証とは何か?」
私は「その釘をしっかり打ち込む作業です」と答えます。そこからドラマのストーリーが自在に展開してゆけばよいのであって、歴史的事実と違うからダメというものではありません。しかし、釘の打ち込み方がいい加減では、決して名作は生まれない。・・・

「夢と浪漫と冒険のストーリー」をお伝えしたいと思っている二輪文化を伝える会ですが、「事実」にとらわれすぎてストーリーがつまらなくなってしまっては元も子もないのかなと。
歴史研究家ではないし、学術論文をまとめたいわけでもない。

しかしながら、何も知らずに「へぇー」と言いながらただ聞いているだけではこれまたいけない。

時代背景とかも含めて、そのストーリーの前後の流れ、他のストーリーとの接点なんかも掴めると、ストーリーに面白さや深みが増しますよね。

なので、そのあたりのお手伝いができたらと思うわけです。

史実をいろいろ調べながら、お聞きした話を考証していくっていう作業も、ひとつのメイキング・ストーリーにもなるだろうし。

さらに、こうした資料や史実を基に、おもしろいストーリーを表現(小説でもドキュメンタリーでもドラマでも、マンガやアニメや映画でも)してくれる人たちが現れてくれたら、より多くの人が興味を持ってくれたり、認めてくれるようになるんじゃないかと期待もしているわけです。

それこそ30年計画ですがね。