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二輪文化ラジオ:山中選手のマンクスGPチャレンジ

IMG_5308_s今月の二輪文化ラジオ、ご視聴ありがとうございました。

今回は、マンクスグランプリに出場を果たした山中正之選手にお話を伺いました。
(山中選手をはじめ、会場に来ていただいた荘利光さん、プライベートレーシングの小寺さん、内藤さん、吉本さん、ありがとうございました)

当面は、Ustreamで録画が見られます。
(後でYouTubeにもアップ予定)

山中選手のお話の中に出てきた印象に残った言葉。
「知らないから怖いのであって、知れば怖くなくなる。」

とかく「危険」な面だけがクローズアップされがちなマン島のレースですが、ライダーはもとより、主催者も関係者も全ての人やシステムが、実はものすごく「安全」に配慮して行われているそうです。
決して命知らずな者たちの野蛮な競争事ではないのです。

そして、「チャレンジすること」についても。

長年の夢であったマン島のレースに出場しようと決めて、具体的にその方策を調べたり、実際にマン島へ行ってみたりしたことで、初めてわかったことがたくさんあり、また多くの協力してくれる人にも出会えたそうです。

こうして、知らないことを知り、怖いことが少なくなり、夢が実現に向かっていることが実感できたとのこと。

変な例えですが、出掛けに忘れ物がないかちゃんと確認したつもりでも、家から出た直後に何か忘れ物に気付く、という経験がありませんか。

単に「そそっかしい」というのは置いておいて、たぶん、玄関を一歩出た瞬間に、人間の脳の回路がちょっと切り替わるのだと思うのです。
この回路の切替が物事を前進させるのにとても大事なのではないでしょうか。

もちろん、山中選手の長いレース経験と実績があってのこと(家の中でちゃんと持ち物チェックをしていること)が前提なのですが、こうやって一歩を踏み出すことで自分自身の回路も切り替わるし、それが人にも伝わり、周囲の協力を得ることができて、夢・目標に向けて前進していくんだなとあらためて感じました。

この、一歩を踏み出すべき時というのは、人それぞれだし、いつ訪れるのかはわかりません。
その時のためにも、前提となる経験と実績(成功も失敗も)、小さなことでも積み重ねていくことがまた大事になってくるわけですね。

ちょっと強引かもしれませんが、昭和29年の本田宗一郎さんのマン島出場宣言も、きっとそんな回路が切り替わった瞬間なのかもしれません。


あっ、打ち合わせで聞いていた表彰式(パーティー)の話を放送でお聞きするのを忘れてしまいました!
その話は又の機会に。

レプリカと呼ばれるマンクスGPのトロフィー(ニューカマーズCクラス2位、ライトウエイトクラス9位)
レプリカと呼ばれるマンクスGPのトロフィー(ニューカマーズCクラス2位、ライトウエイトクラス9位)

 

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